今日は、Canvaでデザインを完成させることよりも、
「どこから世界観が崩れ始めるのか」を確かめるための実験をしました。
これまで積み重ねてきた
余白・影・風が流れるような読書記録デザインをベースに、
・タイトルの色や強さを変えたとき
・文字の役割そのものを入れ替えたとき
空気がどう変わるのかを、順番に確認しています。
正解を作るためではなく、
自分の世界観の境界線を知るための一日です。
実験①|タイトルの色と強さを変えたときに起きたこと

まず試したのは、タイトルの色と存在感の調整です。
タイトルを濃くした場合
タイトルの色を濃くすると、
一気に空気が止まる感覚がありました。
文字が背景に溶け込まず、
「主張する存在」として前に出てきてしまいます。
視線はタイトルで止まり、
影や余白、人物へと流れていかない。
風が吹き抜けるのではなく、
そこで時間が止まってしまうような印象でした。
背景に近い色・透明度を上げた場合
次に、タイトルの色を背景に近づけ、
さらに透明度を上げてみました。
すると、今度は
やわらかい日差しが差し込むような雰囲気が生まれます。
例えるなら、春の光。
ただし、透明度を上げすぎると、
今度はタイトルそのものが消えてしまい、
全体が眩しすぎる印象になりました。
『Wuthering Heights』に感じている世界観は、
日差しよりも、風が吹き抜ける空気。
この実験を通して、
タイトルは必要だが、主張しすぎても、解けすぎてもいけない
ということがはっきりしました。
実験②|文字の「役割」を入れ替えたときに感じた違和感

次に行ったのは、
タイトルとサブテキストの役割をあえて入れ替える実験です。
これまで背景の影のように扱ってきたフレーズを、
メインコピーとして大きく配置しました。
起きた変化
結果として感じたのは、
風がまったく感じられないという違和感でした。
視線はサブテキストで止まり、
画面全体を見ようとしても、自然に動かない。
色相としてはタイトルの方が濃いのに、
なぜか目に入ってこない。
それぞれの要素が
バラバラに、孤立して存在しているように感じました。
同じ画面に配置されているだけで、
世界としてつながっていない。
そんな印象です。
気づいたこと
この実験で強く感じたのは、
・強い言葉は、空気より先に意味を届けてしまう
・意味が先に届くと、想像が動く前に止まる
・風や余韻は、「読ませない」ことで生まれる
ということでした。
役割を入れ替えたことで、
自分が守りたかった世界観が、
どこで崩れるのかがはっきり見えました。
今日のまとめ
今日は、デザインを良くするための調整ではなく、
自分の世界観が成立しなくなる境界線を確かめる一日でした。
タイトルを強くしすぎると、風が止まる。
言葉を説明にしてしまうと、世界が分断される。
逆に言えば、
これまで大切にしてきた「余白」「影」「流れ」は、
とても繊細なバランスの上に成り立っている。
この実験は失敗ではなく、
これ以上踏み込んではいけない場所を自分の目で確認できた記録です。
また迷ったときに戻ってこれるよう、
今日の試行錯誤も、ここに残しておきます。


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